秋から冬にかけて、果物売り場でずらりと並ぶ色とりどりのリンゴ。「せっかくだからおいしいものを選びたいけど、どれがいいのかわからない」——そんな声をよく耳にします。

でも大丈夫。

リンゴは“見た目と少しのコツ”で、だれでも簡単においしさを見分けることができる果物なんです。
ここでは、買い物中にサッと確認できる“やさしいリンゴの見分け方”をご紹介します。

1. まずは「ヘタ(軸)」を見てみよう

リンゴのヘタの部分は、木から収穫されたあとの“鮮度のバロメーター”です。
みずみずしくしっかりしているヘタは、まだ果実全体に水分が残っているサイン。
色が濃い緑〜薄い茶色で、少ししっとりしているものはとても新鮮です。

一方で、ヘタが黒っぽく乾いていたり、カサカサしているものは、収穫から時間が経っている場合があります。
乾燥が進むと果肉も少しずつやわらかくなり、シャキッとした食感が損なわれてしまうことも。

迷ったときは、まずヘタの状態を見てみましょう。
「まだ青々として元気そう」なら、それがきっと美味しいリンゴのサインです。

2. お尻の部分の色もポイント

リンゴの“お尻”の部分(花落ちと呼ばれる箇所)も、熟度を見分ける大切なポイントです。
完熟に近づくと、この部分がほんのり黄色みを帯びてきます。
緑が強く残っているものは、まだ若い証拠。
黄色っぽく、やわらかい色合いになっているものは甘みがのっていることが多いです。

見た目の赤さだけで判断せず、リンゴをそっとひっくり返してお尻を見てみると、意外と“食べごろ”がわかるんです。

3. 表面のツヤで鮮度をチェック

リンゴの皮にはもともと自然なツヤがあります。
新鮮なリンゴは、太陽の光を受けて育ったような、控えめで上品な光沢があるのが特徴です。
「ツヤツヤしている=新しい」と思われがちですが、実はそうとも限りません。

収穫から日が経つと、リンゴの表面に“ワックス状の層”が出てくることがあります。
これはリンゴ自身が乾燥を防ぐために出すもので、人為的なワックスではありません。
ですが、この層が厚くテカテカとした見た目になると、やや時間が経過しているサインでもあります。

つまり、“自然なツヤ”があるリンゴは新鮮、“テカテカしすぎてベタつくような光沢”は少し古い可能性がある、ということ。
お店で選ぶときは、光の反射を見ながら、「やさしいツヤ」のものを選ぶと間違いがありません。

4. 色づきと形もチェックしてみよう

リンゴ全体の色づきにも注目です。
品種によって赤みの強さは異なりますが、ムラなく全体に色がのっているものは日当たりがよく、よく熟している証拠です。
逆に片側だけ青いものは、日陰で育った可能性があり、味がやや淡いことも。

また、形が丸くてお尻に張りがあるリンゴは、中身がしっかり詰まっていることが多いです。
でこぼこしていたり、片側がへこんでいるリンゴは、成長過程で日照が偏ったり、栄養のバランスが崩れた場合もあります。

とはいえ、形が少し不ぞろいでも味はおいしいこともたくさんあります。
贈答用には形の整ったもの、家庭用には“ちょっと個性的”なリンゴを選ぶのも楽しいですね。

5. ずっしり重たい=果汁たっぷり

同じ大きさのリンゴを手に取ったとき、「あれ?こっちの方がちょっと重いかも」と感じたことはありませんか?
その“ずっしり感”こそ、果汁がたっぷり詰まっている証拠です。

水分を多く含むリンゴほど、みずみずしくてシャキシャキとした食感が楽しめます。
比べて軽いリンゴは、水分が抜けてきていることがあり、食感がややパサつく場合もあります。

ただし、店頭でいくつも持ち比べるのは難しいので、気になるときに“手に取ってみてちょっと重い方”を選ぶくらいで十分です。


6. 保存方法でも味が変わる

せっかく選んだおいしいリンゴ。家に持ち帰ったあとも、少しの工夫で長持ちさせることができます。

ポイントは「乾燥を防ぐ」こと。
リンゴは乾燥に弱い果物なので、ポリ袋やラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れるのがベストです。
このとき、他の果物と一緒に保存すると、エチレンガスの影響で熟しすぎることがあるため、できればリンゴだけで保存するのがおすすめ。

また、冷えすぎると甘みが感じにくくなるため、食べる30分前に常温に戻すと香りと甘さが引き立ちます。

6-1. 早生・中生・晩成でちがう、リンゴの旬のリズム

リンゴには、品種によって収穫時期が少しずつ異なります。
この収穫時期の早い・遅いを表す言葉が「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩成(ばんせい)」です。

早生種(わせ):8月〜9月に出回る品種。果肉はやわらかめで、みずみずしい。
中生種(なかて):10月前後に旬を迎える。甘みと酸味のバランスが良く、香りも豊か。
晩成種(ばんせい):11月〜冬にかけて出荷。果肉が締まって日持ちが長く、保存向き。

それぞれのタイプには“旬の短さ”や“味の変化の早さ”に違いがあります。

6-2. 代表的な品種と旬の目安
種類 代表的な品種 旬の時期 特徴
早生(わせ) つがる、夏あかり、さんさ 8〜9月 果汁が多く、みずみずしい。食感はやわらかめ。すぐ食べるのに向く。
中生(なかて) シナノスイート、ジョナゴールド、紅玉 10月前後 甘みと酸味のバランスがよく、香り高い。お菓子づくりにも人気。
晩成(ばんせい) ふじ、王林、シナノゴールド 11〜12月 果肉が締まり、日持ち抜群。保存しながら甘みが熟成するタイプ。

早生種は、収穫したてのフレッシュさを味わうための“旬の果物”。
晩成種は、時間をかけて甘みが増す“熟成果物”というイメージです。

6-3. おいしい時期と保存の向き・不向き

リンゴは“時間とともに味が変わる果物”です。
買うときの目的に合わせて選ぶと、よりおいしく味わえます。

すぐに食べたい場合:早生種や中生種。みずみずしさ重視で、購入後すぐに楽しむのがベスト。
ゆっくり味わいたい場合:晩成種。しばらく保存しておくと、デンプンが糖に変わり、甘さがよりまろやかになります。

たとえば「ふじ」は保存性が非常に高く、1か月以上たってから食べても美味。
逆に「つがる」など早生種は鮮度が命で、早めに食べきるのがおすすめです。

6-4. 鮮度を見分けるやさしいポイント

ヘタがみずみずしく、緑が残っているもの
 → 収穫から時間が経っていないサイン。茶色く乾いているものはやや古め。

お尻(花落ち)が黄色っぽいもの
 → 熟して甘みがのっている証拠。緑が強いとやや若い。

表面のツヤが自然で上品なもの
 → 皮に自然な光沢があるのは新鮮な証。テカテカとワックス状になっているのは自己防衛反応で、やや時間が経過。

ずっしりと重みがあるもの
 → 果汁がしっかり詰まっている。軽いリンゴは水分が抜け始めている場合も。

6-5. リンゴを長く楽しむための保存方法(詳しく)

リンゴは“乾燥”と“エチレンガス”に弱い果物です。
少しの工夫で、食感や香りをしっかり守ることができます。

基本の保存(約1〜2週間)

1個ずつ新聞紙かキッチンペーパーで包む
 乾燥を防ぎつつ、湿気もこもりにくくなります。
 直接袋に入れるよりも長持ちします。

ポリ袋に入れて軽く口を閉じる
 密封はせず、空気が少し抜けるくらいに。
 適度な湿度を保てます。

冷蔵庫の野菜室へ
 温度3〜5℃、湿度80〜90%が理想。
 冷気が強すぎる冷蔵室だと果肉がスカスカになるので注意。

ヘタを下にして置く
 水分の抜けを防ぎ、果肉がしっかり保たれます。

他の果物と離して保存する
 リンゴはエチレンガスを出すため、他の果物や野菜が早く熟してしまうことがあります。
 可能ならリンゴ専用の保存袋やスペースを作るのが理想的です。

長期保存(1か月前後)

晩成種(ふじ・王林など)は、寒冷な環境下での保存に向いています。

外気温が10℃以下の季節は、ベランダや玄関の冷暗所でもOK。
発泡スチロール箱や段ボールに入れ、直射日光を避けて保存します。
乾燥が気になるときは、新聞紙+ポリ袋の“二重包み”で湿度をキープ。

保存中に香りが強くなってきたら、食べごろのサインです。

食べる前のひと手間

冷たいままだと香りが立ちにくいので、
食べる30分〜1時間前に常温に戻すのがおすすめ。
甘みと香りがふわっと広がり、まるで採れたてのような味わいになります。

6-6:旬と鮮度を感じて、自然の恵みをまるごと楽しもう

リンゴは、季節の移ろいを感じさせてくれる果物です。
早生種は夏の名残を、晩成種は冬のぬくもりを感じさせてくれます。

選ぶときは「ヘタ・お尻・ツヤ・重さ」を見る。
食べるときは「旬の時期と保存環境」を意識する。

それだけで、リンゴのおいしさは驚くほど変わります。

りんとした果皮のツヤ、ふわっと広がる香り、シャキッとした食感——
あなたの手のひらで選んだリンゴが、きっと今日の食卓を少しやさしく彩ってくれるはずです。

7. まとめ:やさしく見分けて、自然なおいしさを楽しもう

リンゴは、難しい知識がなくても“見て・触って”判断できる果物です。

* ヘタがしっかりしている
* お尻が黄色っぽい
* 自然なツヤでマットすぎず、テカテカすぎない
* 全体に色づきがよく、形が丸い
* 手に持つとずっしり重い

この5つをなんとなく意識するだけで、かなり高確率で“おいしいリンゴ”に出会えます。

リンゴの魅力は、シャキッとした歯ごたえや、口いっぱいに広がる甘酸っぱさだけでなく、季節の移ろいを感じさせてくれることにもあります。
選ぶ時間もまた、旬の香りを楽しむひととき。
やさしい目で、手のひらで、次のお気に入りのリンゴを見つけてくださいね。


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